治療には、どんなクスリや方法があるのでしようか。選び方もわかりません。教えてください。
どういうふうに治療するかは、あなたのお考えと症状しだいです。
花粉の季節だけ症状をやわらげればいいのか、それとも2度と花粉症にならない「体質」を手に入れたいのか……、そのどちらのご要望にも、私たちはお応えできます。 いずれにせよ原則的には、患者さんご自身にやっていただく「セルフケア」と、医師が行なう「メディカルケア」を車輪の両輪としてやっていくというのが、あらゆるタイプの花粉症に共通する治療方針で、そのどちらにも、患者さんの症状やライフスタイルに応じて、さまざまな方法があります。
メディカルケアの主流は、クスリによる薬物療法で、いいクスリが次々に開発されています。そして、花粉が飛び始める時期も、かなり正確に予想できるようになりましたから、飛散する前にクスリをのみはじめ、飛び始めても、出る症状を軽くしようという「初期療法」が、私ども医療機関の薬物療法の中心になりました。とはいえ、その治療は、花粉症を「予防」したり「治す」ものではなく、症状を「緩和」するためのものです。手術も、現在のところ症状の緩和が目的です。
もし、花粉症を根治しようと思ったら、減感作療法しかありません。ただ、この療法は、日本中のどこの病院でもできるものではありませんし、医師なら誰でもできるというものでもありません。きちんとできる医師や施設は限られていて、患者さんは、根治するまで、時間も手間もかかります。
減感作療法は昔から行なわれてきましたが、現在、私たちがやっている減感作療法は、以前のものとは内容がまったく違います。このことが専門医以外に知られておらず、そこで、減感作療法は効かないなどという誤解が、世間に広く流布することになっていたのです。